アマゾン殺しというソフトがあります。2005年の7月に製作されたソフトですが、1年後の今月になって、再び話題に上るようになりました。このアマゾン殺しをインストールすると、AmazonアソシエイトIDを自動的に削除して、アフィリエイトを無効にしてしまします。そのため、本が売れてもアフィリエイターには1円も対価が支払われないことになります。
Amazonアソシエイトを利用している者としては、非常に困るソフトです。これが広まったら、アソシエイトは崩壊ですし、当然このサイトも何の意味もなくなってしまいます。さらに、もっと厳しい批判も浴びせられています。『アマゾン殺し』はネットを殺す-竹村裕次の時事ブレスト『広目天』では、
今さら取り立てて「WEB2.0」などと言うまでもなく、インターネット文化は、善意の貢献とオープンソース思想によって発達してきました。「アマゾン殺し」的発想は、アマゾンのみならず、インターネット文化自体を腐らせる危険思想です。ウィルスはシステムを破壊するのみですが、思想は文化を破壊します。と書かれています。インターネット文化の視点からの、鋭い指摘です。
それでも、私はこのソフトに共感を覚えます。それは、この作者の方がアマゾン殺しを作った動機と、私がPOPPIN' BOOKSを作った動機が、おそらく同一のものだろうと思うからです。アマゾン殺しの作者さんは、次のように書いています。
最近、blogが増えまくってますね。 そして、大抵Amazonアソシエイトとかやってて小銭を儲けられたらなぁなんて、考えているわけですよ。 blog内で「この本、面白い」といったらAmazonアソシエイト! 「この映画、感動する!」といったらAmazonアソシエイト! 「この液晶、安い!」といったらAmazonアソシエイト!ページの右側にもAmazonアソシエイト!Amazonアソシエイトを連発するサイトに対して、不信感を抱いているわけです。
私も、アフィリエイトに対して、同じような感想を抱いていました。Amazonアソシエイトに参加しているブログを見ていると、
・「数打ちゃ当たる」の発想で、広告をひたすら並べるサイト。
・Amazonのレビューを引用しただけで、自分の言葉がないサイト。
そんなサイトが多いことに気がつきました。なんだかアフィリエイトには愛がないなあ、なんて思っていました。
そんな時、書店に行って店員さんの作った手書きポップを見ました。手書きポップは、もちろん本の販売促進が目的です。売り上げのためにやっていることです。でも、その本の面白いところを、お客さんに伝えようとする姿勢には、愛があるように思えました。これをアフィリエイトと組み合わせたら、いいものができるかもしれないと、ふと思ったのです。それが、POPPIN' BOOKSのきっかけでした。
アフィリエイトに対する不信感を解消しようとした意味では、POPPIN' BOOKSとアマゾン殺しは、同じ動機から始まったんではないかと思います。ただ、私はその動機を、少しだけポジティブな方向へと向けたつもりです。
もちろんアマゾン殺しがネガティブだから駄目だと言っているのではありません。アフィリエイトの問題点を風刺する力は、ネガティブだからこそ持ちえるものです。逆にPOPPIN' BOOKSにも、問題はあるかもしれません。例えば、ポップの上に美辞麗句を並べるだけで、商品の悪いところが隠されてしまうといった問題は、当然あるでしょう。
それでも、POPPIN' BOOKSはアフィリエイトをポジティブなものにしていけるように、努力したいと思っています。そして、アフィリエイトひいてはWEB2.0の健全な発展に、POPPIN' BOOKSが少しでも貢献できるとしたら、幸せなことだと思います。
投稿日時 : 2006/08/24 20:09
キーワード : 雑記
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コメント
こんにちは。昨日はコメントありがとうございました。
Amazon殺しなんていうソフトがあるのですね。全然知りませんでした。アフィリエイト・システムを利用しているサイトに不快感を持つ方がいるということは聞いたことがあり、私は利用している立場なので、気をつけないとなあという認識はあったのですが。
かずひでさんがPOPPIN BOOKSを作ったきっかけを伺ってちょっと感動しました。見る人も作る人も楽しめるPOPPIN BOOKS、すごくいいと思います!応援しています。
投稿者 おはら : 2006年09月01日 13:22
